鬱からの立ち直り「パワハラ上司」~その2 傍観~

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その1はここから。

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目次

〜その2 傍観〜

酔っていい気分になっている様子の◇支店長に呼ばれ、

◇支店長「おい!二次会はどうなってるんだ!?」

私「この支店のいつもの流れだと、行く人だけ残ってそこから探すのがいつもの流れです!」

と言った瞬間、◇支店長が大きく振りかぶった手を私の頭に振り落とし叩きつけた。

そして酒のせいなのか、怒りなのか。顔を真っ赤にして私を睨みつけながら、

◇支店長「ちゃんとやれ!ふざけんな」

何が起こったか理解できてなかった私は

私「・・・・・。はい。」

とだけ言った。

叩かれた時は大きな音がした。すぐに場が凍り付いた。じっと私を不安そうに見てる人。気不味そうに視線を私から外している人。

退店の時間が迫っていたので私は事を荒立てるような事をせずに、全員を店外に誘導し、解散する人と二次会に行く人に分けた。

いつもは二次会も参加するのだが、叩かれた事の意味が分からず、驚きと怒りが混じっていた状態だったのと◇支店長と同じ空間に居たくないので、その日は帰った。

結果、誰も見て見ぬふりをした

今までお店選びや進行について文句を言われたこともなく、幹事としての一切を任されていた。

支店員全員からも飲み会の次の日は「良かったよ!」「今度プライベートでも絶対行くわ!」などの声が多く、期待に応える動きをしていた自負はあった。

やはり何度考え直しても◇支店長に叩かれたことは納得いかない。

今思えば彼の拠点であるB支店で幹事の仕事は2次会までやって、完璧という感じなのだろう。

◇支店長の事は叩かれなくても既に嫌いだった。復讐も兼ねて今回の件を大事にして、◇支店長を失脚させる事を目論み「叩かれたことが納得いかない!」と数人の上司に話したが、返ってきた言葉は「◇さんは酒飲んじゃうとそういう事多いんだよねー。」「結構あるあるだから気をつけなよ」と、もらい事故だと言わんばかりの返答。

もう誰もかばってくれない。もっとエスカレートしても自分の盾となってくれる人はいない。

今後私は集中砲火を受けるのだ。

でも仕方ない。

普通に考えて若手と言われる自分をかばう人間などいないだろう。会社組織の中で◇支店長は2つの支店のTOPである本部長なのだ。

私の為に噛みついたり、かばったりしても何の得にもならないし、目を付けられて今後の会社人生を棒に振るわけにもいかない。

自分に言い聞かせると同時に私は孤独感に包まれた。

売り上げの少ない人間のリストラ開始

ベテランだらけのA支店。仕事のやり方は上手くなるがフットワークが重くなる。

それが支店の売り上げ減に繋がっていたと言ってもいい。実際、新規開拓はできておらず既存の顧客でつないでいる形だった。

例外もあるが基本的に役職は勤続年数で上がっていくシステムの会社。

役職と基本給の高いベテランだらけ。でも売り上げ目標には未達だらけ。

レベルが低いわけではない。昔はバリバリ売り上げを作っていた人達がこうなっているのだ。

赤字を解消する方法。◇支店長が思いつく一番簡単な方法は人件費の多い人材のリストラだった。

そして一番先に肩を叩かれたのは私の直属の上司でA支店で一番偉い部長である。

その部長は通信系の会社をメインの顧客として持っており、発注数や受注金額も高くイベント案件も多い。

顧客との関係構築も上手で、常に案件があれば一番先に話をもらえる関係だった。

しかし時代の流れでコンペや入札案件が増えた結果、勝てず思うように売り上げが立たなくなってしまっていた。

地方であるA支店を設立時からを支えてきたのはこの人。とても人望のある人だった。

人望のある人を1番先にリストラする。

危機感と悲壮感が一気にA支店全体を包んだ。

そしてその顧客の引き継ぎ担当者はずっと部長とやってきたプランナーに決定された。大きい案件が終わった時は取引先も交えて打ち上げがお決まりパターン。変に違う営業をつけるより得策だろう。

部長のリストラが決まったのは◇支店長が来てから2カ月もしないうちの話だった。

さらなるリストラ

部長が去り、A支店はよどんだ空気が流れる中、

相変わらず営業会議では◇支店長が全員を責める。

◇支店長「成績が悪い。このままなら部長のように辞めてもらう事になる人間が増える」

わざと部長のリストラの事を話に出してくるようになる。これには怒りを覚えた人たちも多かったが、何もできない。営業は数字が全て。

次に◇支店長の標的になったのは副支店長だった。

住宅系の顧客を多く持っていたが、同業他社の広告代理店に入り込まれ、

どんどん受注件数が減っていた現状。

部長が辞めてからすぐ副支店長のリストラも決まった。

更に、2人いる課長の中の1人は他支店へ異動、そして副課長も辞めることに。

平社員2人 副部長、次長、課長の5人しか営業がいなくなる。

短期間でベテラン4人が減ったのだ。

会社が支払う社会保険料と給料を合わせれば一人あたり平均で約60万。4人で約240万を毎月削減できる。

数字だけで見た◇支店長の功績は確かに大きい。

リストラにより経営状況が改善され、ほんの少しだが黒字になる月も増えてきた。

当然役員からの支持を◇支店長は得て、本部長からすぐ常務になるのではないか?と噂が出るほど彼の人事は盛り上がっていた。

そして私は完全に直属の上司もいなくなり個人奮闘することになる。

つづく~その3へ~

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この記事を書いた人

President of a company.
With a wife and two children, he struggles with housework and work with all his might.

After working as a salaried worker at an advertising agency and a printing company, he decided to train at a ramen restaurant.

In addition to training at a ramen shop, he worked at an izakaya (Japanese style bar) and a yakitori (grilled chicken) restaurant to gain knowledge, and then opened his own ramen shop.

During the Corona period, he suffered a decline in sales, but he taught himself how to invest and survived the Corona period before his life became seriously difficult.

Later, he established a joint-stock company based on a nursery school and food retailing.
As an individual, he consulted on opening and managing restaurants. Restaurant management.

Whenever there is something that interests him, he has to research it and make it his knowledge.

I often say, “It's a loss not to know in life.

Therefore, I will summarize the knowledge of life that I feel in my own way, although the genres vary widely.

I am also a manager now, but I have experienced the feelings of people from all walks of life because I spent a long time as a lowly employee.
I am also a certified health counselor, so I will also post my own thoughts on mental health issues.

Licensed Mental Health Counselor
Certified Dashi Meister
Licensed as a childcare support worker

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