とにかく最初にお金が必要
ラーメン屋以外でもそうですが特に開業にはお金がかかります。設備、賃貸契約、工事、備品購入、初回仕入れ。
お金を使うことを挙げたらキリがない位に必要な経費がたくさん。
個人事業主の廃業が相次ぐ中、普通に貸してくださいと言ってもまず貸してくれません。しかし借りやすくなるポイントも書いていくので参考にしてほしいです。
銀行融資を利用するのは一般的な資金調達方法の一つです。融資を受けるためには、しっかりとした準備と計画が必要。以下は、銀行融資の手続きや注意点、成功のためのポイントについての詳細です。
1. ラーメン店開業の資金調達ガイド
1.1 事業計画書の作成
- 事業の概要: どのようなラーメン屋を開業するのか、そのビジョンやコンセプトを明確に記載します。
- 市場調査: ターゲット市場や競合店の分析、立地の選定などの詳細を示します。
- 資金計画: 必要な初期費用(物件取得費、設備費、内装費、運転資金など)とその内訳、自己資金と借入金のバランス、返済計画を明確にします。特に大事なポイントは自己資金。コロナ期ならかなり借りやすかったが、今はかなり締め付け気味。銀行員と話すと今は500万迄の融資なら100万〜150万程の自己資金がほぼ必須。ここも大事なポイントで、その自己資金も1年間程定期的に貯めたと見える形で預金していかないと銀行は融資のテーブルにも上げてくれない。要するにタンス預金や借り集めたお金を見せ金のように通帳に入れて銀行に見せても認めてくれないという事。
- 収益計画: 売上予測、原価率、利益率、損益分岐点の計算など、現実的な数字を基にした計画を作成します。
1.2 銀行との相談
- 事前相談: まずは銀行に相談し、どの程度の融資が可能か、またどのような条件での融資が期待できるかを確認します。この情報を元に必要経費を逆算し、業者との価格交渉をします。
- 提出書類の準備: 事業計画書の他、自己資金証明、身分証明書、過去の財務状況(既存事業がある場合)、担保や保証人の情報など、必要な書類を準備します。
1.3 審査と面談
- 審査: 銀行は事業計画書を基に、事業の実現性や借入者の返済能力を審査します。
- 面談: 事業計画書が通るまでも高い壁があるが、1番の高い壁この面談。担当者との面談が行われ、計画の詳細について質問されることがあります。事業に対する情熱と同じ位の熱量で計画の現実性を伝えることが重要。やる気だけで計画性が無い、計画性はバッチリだが金の為だけという気持ちがこもってない場合はここで落とされます。
1.4 融資決定と契約
- 融資決定: 銀行が融資を承認すると、融資金額、金利、返済期間、返済方法などの条件が提示されます。
- 契約: 提示された条件に同意すると、融資契約が結ばれ、融資が実行されます。
2. 資金調達の基本
2.1 運転資金と設備資金
- 運転資金: 日々の営業に必要な費用(材料費、人件費、家賃など)を賄うための資金です。開業初期のキャッシュフローが安定するまでの支援が目的です。
- 設備資金: 店舗の内装工事、厨房機器、家具・什器など、開業に必要な設備を整えるための資金です。
2.2 融資の返済期間
- 短期融資: 1年以内に返済が完了するタイプの融資。運転資金に利用されることが多いですが開業資金で借りる人はほぼいないでしょう。
- 中長期融資: 数年から10年以上の返済期間が設定されるタイプ。設備投資など大きな資金が必要な場合に利用されます。よほどの事がなければ基本的に7年間以内の返済計画になると思います。交渉出来るなら初年度は据え置きと言って1年間は金利だけ払い元金は払わない方法があるので話をしてみると良いでしょう。理由としては初年度は不確定要素が多すぎて売上の見通しが立たない為、1年目から支払いをすると資金の余裕な無くなり事業が立ち行かなくなる可能性が高くなります。
3. 開業資金の概要と必要額
3.1 自己資金の準備
- 自己資金が多ければ多いほど、銀行からの信頼度が上がります。自己資金は全体の資金計画の30%以上を目標にすると良いでしょう。
3.2 保証人と担保
- 銀行融資を受ける場合、担保や保証人を求められることがあります。土地や建物などの不動産を担保にする、もしくは家族や親族に保証人になってもらうことが考えられます。
3.3 事業計画の現実性
- 事業計画は、具体的かつ現実的であることが重要です。特に売上予測や利益率については、過大評価を避け、慎重に計算します。
3.4 銀行との関係性
- 信頼できる銀行担当者との良好な関係を築くことが、融資の成功に繋がります。相談を頻繁に行い、計画の進捗や変更があれば適宜報告します。
4. 融資が難しい場合の代替案
- 日本政策金融公庫: 日本政策金融公庫は、起業を支援するための政府系金融機関であり、創業融資枠があり低金利での融資が可能ですが、コロナ期に貸しすぎた結果、廃業が相次ぎ現在かなり審査が厳しいです。
- クラウドファンディング: 融資とは異なり、事業のコンセプトに賛同した人々から資金を集める方法です。
- 補助金・助成金: 地方自治体や国からの補助金や助成金を活用することもできます。
まとめ
ラーメン屋を開業するための銀行融資は、しっかりとした事業計画と準備が成功の鍵です。銀行とのコミュニケーションを大切にし、現実的な計画を立てることで、融資を受けやすくなります。また、万が一銀行融資が難しい場合でも、他の資金調達方法を検討することで、開業を目指すことが可能です。
選ぶ銀行はまずは信用金庫と第2地銀に話をしましょう。第1地銀はツテがない限り相手にしてくれない可能性が高いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] ラーメン店開業の資金調達ガイド|資金調達方法と成功のコツ 2024年8月13日 […]
[…] あわせて読みたい ラーメン店開業の資金調達ガイド|資金調達方法と成功のコツ とにかく最初にお金が必要 […]