特売で買ったお肉が美味しくない!でも捨てるのはもったいない
こんな経験ありませんか?
私は結構体験します。国産の物でも質の上下は結構あるので、基本下ごしらえはやってます。
臭みを消せばいいのか、柔らかくすればいいのか、目的によって変わりますが、まとめました。
以下に、具体的な方法を詳しく説明します。
1. 肉の選び方と基本の下準備
食べた時に肉が美味しくないと感じる理由はドリップ(肉汁)が出てしまった事によるもの。
(純粋に美味しくない肉という可能性もあります)
冷凍肉なら冷蔵庫に移してじっくりと解凍してあげる事でドリップが出にくい状況で解凍可能です。
また塩水に漬けることで、肉が水分を吸収し、ジューシーさが増します。また、塩の効果で肉が柔らかくなります。塩水の作り方は簡単で、1リットルの水に対して大さじ2~3杯の塩を溶かし、そこに肉を1~4時間(厚みや肉の種類による)漬け込みます。その後、水分を拭き取ってから調理します。
2. マリネや調味料の工夫(臭み消し特化型)
マリネとは、酸や油、スパイスを使った液体に肉消し特価む方法です。酸(酢、レモン汁、ヨーグルトなど)が肉の繊維を分解し、柔らかさと風味を向上させます。マリネ液にはオリーブオイルや大豆油、ニンニク、ハーブ、スパイスを加えると良いでしょう。マリネ時間は肉の種類や厚さによりますが、一般的に30分から一晩程度が適当です。
3. パイナップルやキウイなどの酵素を使う(柔らかさ特化型)
パイナップルやキウイにはプロテアーゼという酵素が含まれており、これが肉のたんぱく質を分解して柔らかくします。これらの果物をすりおろして肉に塗り、15~30分ほど置いてから調理すると、驚くほど柔らかい仕上がりになります。ただし、長時間置くと肉が崩れるので、注意が必要です。果物のすり下ろしたものは赤ワイン・バルサミコ酢、バターでタレとして使用するのもよいでしょう。
4. 肉にニクしみをこめて叩く!(柔らかさ特化型)
肉を叩いて物理的に繊維をほぐす方法です。肉たたきや包丁の背を使って、軽く叩いて肉を柔らかくします。特にステーキやカツレツなど、厚くスライスされた肉に効果的です。
5. 重曹を使う(あんまりお勧めしません!)
重曹はアルカリ性で、肉のたんぱく質を分解し柔らかくする効果があります。肉に軽く重曹を振りかけ、20~30分置いた後、よく洗い流してから調理します。ただし、重曹を使いすぎると肉が変な風味になることがあるので、量と時間に注意が必要です。
6. 火加減と焼き方の工夫(柔らかさ特化型)
低温でゆっくりと調理することで、安い肉でもしっとり柔らかく仕上げることができます。例えば、オーブンを使って低温(約120~150度)で長時間(2~4時間)調理する方法や、スロークッカーを使って数時間かけて煮込む方法があります。この方法は特に固い肉(肩肉やすね肉など)に適しています。
7. ヨーグルトや味噌に漬け込む(柔らかさ・臭み消し両方特化)
ヨーグルトや味噌・麴などは、発酵によって肉を柔らかくする効果があります。これらを使った漬け込み液に肉を数時間から一晩漬け込むと、風味が深まり、柔らかくジューシーな仕上がりになります。特に鶏肉や豚肉に適した方法です。
8. 肉をスライスする(柔らかさ特化型)
安い肉は厚みがあると噛み応えが強くなることが多いため、薄くスライスすることで食べやすくし、また味が染み込みやすくなります。薄切りにすることで、炒め物や鍋料理などにも適した状態にできます。またスジ切りや隠し包丁などをして悪いお肉特有のゴリゴリ感を減少させます。
9. 焼き方と火加減
最後に、肉の調理時の火加減も重要です。高温で短時間焼くと、肉が硬くなる原因となります。中火から弱火でじっくりと焼くことで、均一に火が通り、柔らかくジューシーな仕上がりになります。また、焼き上がったら少し休ませてから切ることで、肉汁が落ち着き、よりジューシーに仕上がります。
これらの方法を組み合わせることで、安い肉でも驚くほど美味しく調理することができます。食材の性質を理解し、適切な下準備をすることで、料理の幅が広がります。
10.まとめと私が良く使うテクニック
結局パイナップルや麴で漬け込むともう料理の完成系がほぼ決められている状態になるんですよね。
それでもいいんですが、あまりいい肉じゃないけど何とかオールマイティな形でいきたいなーってことあると思います。その場合私は日本酒・炭酸水・醤油・塩コショウ・ニンニクを入れて30分ほど漬け込みます。
ある程度万能な料理に対応できて、旨味・風味を入れつつ臭み消しをしっかりやってくれる調味料です。
ちなみにこの漬け込んだものは使わない方がいいですね。臭い汁みたいなものですし。
調理する料理の方向性を決めてから下準備。やってみてください!
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