物価高、原材料の高騰でいつもの通りの生活をしているだけでも出費が増え、生活費に打撃を与える。それだけではなく老後の為の貯蓄や子どもの教育費。そこを考えた時に共働きせざるをえない家庭もあるだろう。
私の家庭もそうです。
妻は手に職を持っている人間なので個人事業主として働き、共に家計を支えてくれています。
その生活の中で必ず各個人が持っている家庭への固定観念とは厄介なもので、改めるような機会がない限り考えのアップデートをしてくれません
要するに「こうあるべき。俺の家はこうだった。」という考えが夫婦生活の火種となってしまう事があります。今の時代の働き方と、自身が子供の時の親の働き方は全く違います。ましてや共働きも少ない時代でした。
共働きで収入が増えることはとても素晴らしい事です。でもデメリットとしては、夫婦間のすれ違いが起こりやすい原因の1つでもあります。
そのすれ違いのキッカケは旦那の考え方によるものが多いと私は思ってるので今回まとめました。
共働きをしていて旦那さんの行動に不満がある方は、是非旦那さんにこの記事を見せてあげてください。そして保存させましょう!
【決して男尊女卑の話ではありません。データを用いてお互いの寄り添いを目指し、円満な家庭を作り上げる事が目的の話しです。】
私も多少の固定観念があり妻と揉めました。そして理解した後、妻に平謝りです。戒めの気持も込めて書いてます。
その1 女性の給料は男性よりも低い現状
「俺の方が稼いでるんだから!そんなに稼いでないお前が家事をやれよ!」これは思っても絶対に言っていけないNGワードです。社会的に見て給料格差が一般的になっている現状があるだけです。
まずこれを見てほしい。
男女間賃金格差(我が国の現状)
我が国の男女間賃金格差は長期的に見ると縮小傾向にあり、令和3(2021)年の男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は75.2となっています【図1】。
諸外国と比較すると、我が国の男女間賃金格差は国際的に見て大きい状況にあることが分かります【図2】。※男女共同参画局HPより引用
<男女共同参画局HPより引用 https://www.gender.go.jp/research/weekly_data/07.html#:~:text=%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%94%B7%E5%A5%B3%E9%96%93%E8%B3%83%E9%87%91,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%90%E5%9B%B3%EF%BC%91%E3%80%91%E3%80%82
男性の給料を100とするなら女性は約75。
このデータから見ると社会的?経済的?最適な呼び方が良いのかわからないのですが、ハンデがあります。男性の手取りが30万だとして、女性の手取りが22万5千円だった場合、このハンデを加味すると旦那さんと同等レベルなんです。
だから旦那さんは偉そうにしてはいけません。
女性が稼ぎにくい世の中の現状があり、そのハンデがある。お金だけで物事を判断してしまう事があると思います。しかし女性の手取りに本当ならば25%足した金額が手取りなのです。
お金を稼ぎ、家に入れている旦那さんは確かに偉いです。でも奥さんも偉いです。お金・手取りを判断基準として、家事を全て押し付けるような事を言ってしまうなら一度奥さんの手取りに25%足してみてください。意外にいい金額になりませんか?
手取り額の優劣だけで家事を押し付けるのは酷な話です。奥さんも働いているのですから。
その2 自身の母親の当たり前だったことを妻に要求しない。
マザコンという訳では無いのですが、私はここの部分で妻にキツくあたってしまい揉めました。
私の母は専業主婦だったので、洗濯物が溜まりすぎることもなく、掃除も毎日していたので家がキレイな状態というのが当たり前だったんです。
反対に妻の親は共働きで忙しくしていた為に、暇ができたらやる。という形で掃除・洗濯というのが日々マストの作業では無かったんです。
私の固定概念を今の生活に落とし込んだ時に、妻も忙しいので私が掃除・洗濯をやるのですが、日々やっていると「俺も仕事してるのに家事をしている事を当たり前って思ってるんじゃないか?感謝してるのか?」って気持ちが湧き出て不満が蓄積していったのです。
「やってあげている」感が私にはありました。
それで私が爆発した所、ケンカしてしまいました。
「家事を完璧にしてほしいなら仕事辞める。」
そう言われましたが、家計的な問題でそれは辛い。妻も家事をやらない訳ではありません。余裕がないのです。
「こんなつまらない事を言い争う位なら、お互い辛いけど助け合って働いて、今を乗り切った時にいつもより多くお金が残る。その時少しだけ贅沢すればいいじゃない。」と妻に言われました。
確かにそうです。妻もしっかり働いているのです。反省して妻に謝りました。
というように、自身の育ってきた家庭環境と今の家庭環境。違うんです。それはそれ。これはこれ。
体験してみてここの感覚ズレって大きな歪みに繋がる部分だと思いました。
一度お互いの家庭環境についての固定観念を話し合うことが必要かもしれません。
その3 約1ヶ月に一度来る女性特有の現象を理解してあげる
男性には一生体験する事ない辛さなので、100%の理解をする事は難しいでしょう。でも実際にどんな症状が出るのかを知る事が相互理解の近道です。エリエールのHP内に切実なアンケート結果が出ています。
見てみましょう。
クラブエリエール会員の女性に、「生理中のつらい症状」についてアンケートを実施しました。その結果、「特につらい症状はない」と回答した人はわずか8%。残りの92%の女性は、生理に関して何らかの症状を感じていました。
エリエール公式HPより引用 https://www.elleair.jp/elis/article/useful/203155/#
アンケートから分かる通り「生理中は辛くない人ほぼいない説」が確認されたと思います。その症状一覧がこちら。妻も良く言うのですが、おなか痛い、イライラする。に該当する部分がやはり上位ですね。
エリエール公式HPより引用 https://www.elleair.jp/elis/article/useful/203155/#
「生理の症状がつらいときの対処法」について聞くと、半数以上の方が鎮痛薬を使ったり温めたりしながら、痛みをやわらげていることがわかりました。
一方で、「特に何もしない(我慢する)」と回答した人も2割程いる様子。エリエール公式HPより引用 https://www.elleair.jp/elis/article/useful/203155/#
エリエール公式HPより引用 https://www.elleair.jp/elis/article/useful/203155/#
本当に毎回大変な思いをして仕事・家事をしてくれいるのだと改めて思い知らされます。
この言い方は多分適切な言い回しではないと思うのですが、世の中の男性の意識を変える為にあえて言うと、
女性は定期的に数日間、体調不良&精神不安定になる。でもそんな中頑張っている。
男の人はこの毎回定期的に来る辛さ耐えれますか?私は考えただけでげんなりしてしまいます。
その4 心のダメージ蓄積量
面白いデータがありました。
https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/41
大正製薬HP
疲れやすいのは男性?女性?という調査です。女性と男性の筋肉量の違いで疲れやすさが違うと思っていたのですが、
男女差にフォーカスすると、誤差程度の違いしかなく疲れている人の割合に性別は関係ないようです。
大正製薬HP 「疲れやすいのは女性?男性?疲労の違い」より引用
意外な結果です。疲れやすさに男女差はありません。
しかし別の問題がありました、心の疲れに男女差があるのです。
男女ともに、いちばん精神的に疲れを感じるのは「仕事のストレス」でした。
大正製薬HP 「疲れやすいのは女性?男性?疲労の違い」より引用
この結果からすると「俺の方が大変なんだよ!」ではないのです。どちらも同じくらいストレスがかかっているのです。
女性に顕著だったのが「家事のストレス」、「子どものこと」で、男性に比べて女性の方が3倍も高くなっています。 女性も男性同様に、「仕事のストレス」や「経済的不安」に疲労感を感じでいるので、「働いているのは私も同じ!」「ゴミ出しくらいで家事分担してると思わないで!」など、男性方にもひと言いいたい!という女性たちの声も聞こえてそうです。
大正製薬HP 「疲れやすいのは女性?男性?疲労の違い」より引用
男性はこの部分のストレスが少ない。この結果からすると家事と子育てを担当しているのは女性、奥さんの仕事になっている事。また旦那さんからの協力を得られていないという事でのストレス。と読み取れるのではないでしょうか?
奥さんは自分が思ってるより我慢してるし、家事をこなしてるのです。
手伝う事で奥さんのストレス軽減につながります。
その5 会社の仕事だけしている方が遥かに楽。家事も仕事。
会社で仕事して帰宅したら、ご飯ができるまで「疲れたー。」といってダラダラ。完全OFFモード。ご飯を食べてお風呂に入って後は寝る。
よくある旦那さんの話し。
では奥さんの方の「仕事」を見てみよう。
会社で仕事をしたら夕食の買い物or子供のお迎え、その後すぐに夕飯作り。食べ終わったら食器の洗い物。←ここまで仕事です。
「仕事」が終わった頃、何時になっているでしょうか?
数えれば多分12時間以上「仕事」していたはず。
お金を稼ぐ事だけが仕事では無いのです。家事も仕事なのです。
仕事から帰ってダラダラしていけない訳ではありません。一息ついたら皿洗いくらい「仕事」のお手伝いしてあげましょう。奥さんは1日の半分も働いているんだから。
その6 身支度の多さ
男は朝起きて着替えて最短5分で家を出る事が出来るでしょう。
でも女性は最低でもファンデーションと眉毛の化粧が必要です。
書けばいい。塗ればいい。そんな簡単なものではないのです。
あなたの愛した奥さんは、初めて出会った時そんな適当な化粧をしていましたか?
お前の奥さんブスだよなー?言われたら嬉しいですか?
そんな事を旦那の知り合いに言われたくない。言わせたくない。人前に出るならキレイにしていたい。仕事をして人目に付く機会が多いなら女性は尚更そう思うはずです。
朝の時間は誰でも戦争状態。 それでも化粧をしなくてはならない。
奥さん自身の為の化粧でもあるが、旦那さんの為の化粧でもあるんです。
やれる事があるなら手伝ってあげましょう。
その7 共働きしている理由の尊さ
男の人がこれを見たらショックでしょう。しかし根本原因はこれです。
「あなたの給料だけでは暮らしていけないから」
奥さんは上記のデメリットを全て理解した上で、今後の夫婦生活・家庭に少しでも安心と安定がプラス出来るなら。そう考えて働いてくれているのです。
旦那さんが共働きしている奥さんに文句や不満があるなら、専業主婦をさせられるくらいの収入を稼いで家にお金を入れましょう。
そうすれば奥さんは働かなくて済むのです。
奥さんが働かなくても良くなったら、喜んであなたの文句や不満を解消してくれるはずです。
家事をしない、掃除が雑などと奥さんを詰めてメンタルを傷つかせる不毛な事をするより、収入を上げて余裕を作ってあげるか、寄り添いの心を持ち、気付いたことは旦那さん自ら率先してやってあげましょう。
まとめ
この記事を見て、奥さんに感謝の気持ちが少しでも芽生えたのなら、いたわりの言葉と少しづつでもいいのでやれる事からフォローしていきましょう。
だからと言って見返りを求めてはいけません。
今まで奥さんは見返りと感謝を求めて来ましたか?
少しやったくらいでは借りは返せません。
そしてお手伝いするならやり方をしっかり教えてもらってからやりましょう。奥さんなりの「やり方」があります。我流でやってもやり直しをする奥さんの手間を増やすだけ。しっかり確認してから行動に移すべきです。
色々と生きにくい世の中になりましたが、夫婦仲だけは健全でありたいものです。
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