少し昔のデータだが1年間一人当たり年間82個ほど食べられているカップラーメン。
普通に生活していて
365日×3食=1095回食事の機会がある、82食という数字は、年間の食事の約7.4%になるというのは驚きの数字ではないだろうか。
だからこそ美味しく食べたい。
まずお店のラーメンの構成を理解します。
スープ、タレ、香味油、麺、トッピングの5種類が合わさり1つの商品になります。
ではカップラーメンは、
タレ&香味油、トッピング、麺、お湯で作ります。
1つ変えるだけで激的に変化
勘の良い人なら分かりますよね。
お湯です。これを変えてやるだけで激的に変化します。
カップラーメンのタレ&香味油はお湯でもしっかり味が出るように濃縮タイプになってます。大手の会社が頭を悩ませて作っていますが風味と深みを出す事に限界があるのも事実です。
ではそれを簡単に補い、いつものカップラーメンをレベルアップしていきたいと思います。
少し手をかける作り方
ペットボトルを使って簡単に出汁を作る方法を紹介します。ペットボトルを使うことで、保存や持ち運びが便利になります。以下は基本的な昆布出汁の作り方です。
材料
- 昆布: 10g
- 煮干し:10g
- 干し椎茸:5g
- 鰹節:1g
- 水: 500ml(1リットルのペットボトルの場合は2倍に調整)
手順
- 鰹節以外をカット: 食材を適当なサイズ(ペットボトルの口に入る大きさ)にカットします。折りたたんでも構いません。
- ペットボトルに入れる: カットした食材をペットボトルの中に入れます。
- 水を注ぐ: 食材が入ったペットボトルに、水を注ぎます。
- 冷蔵庫で保存: ペットボトルのキャップをしっかり閉め、冷蔵庫に入れて最低でも4時間、理想的には一晩(8時間以上)寝かせます。
- 出汁を使う: 時間が経ったら出汁が完成ほぼ完成です。温める際に鰹節とペットボトルに入れていた食材を全て入れて加熱し、鰹節が入らないようにカップラーメンに注ぎます。ちなみに余った出汁は冷蔵庫で数日間保存できます。その際に煮干し昆布などの食材は捨てましょう。
- 入れっぱなしにすると、より濃厚な出汁ができますが、長時間浸けすぎると苦味が出ることがあるので取り出してください。
- 出汁が残ったら、別の容器に移し替えて保存するか、使う分だけペットボトルから注ぐこともできます。
この方法で、レベルアップしたカップラーメンを食べる事ができます。
実はあるんです。
少しお金がかかりますが、
顆粒の昆布出汁の素、出汁の素、椎茸の素または椎茸粉。この3種類を揃えてみましょう。
この3つが必要な意味について説明させて下さい。これら3種類は旨味に必要な成分を含んだものなのです。
旨味について
旨味(うまみ)は、甘味、酸味、塩味、苦味と並ぶ基本味の一つで、日本の食文化において非常に重要な役割を果たしています。旨味は、食べ物の風味を豊かにし、料理全体の味を調和させる効果があります。以下は、旨味についての詳細です。
1. 旨味の歴史と発見
旨味という概念は、1908年に日本の化学者池田菊苗によって発見されました。彼は昆布出汁に含まれる成分が、他の基本味とは異なる「旨味」という独自の味覚であることを突き止め、その成分を「グルタミン酸」と名付けました。後に、イノシン酸やグアニル酸といった他の旨味成分も発見されました。
2. 旨味の成分
旨味は主に以下の3つの成分によって構成されています。
- グルタミン酸: 主に植物性の食品に含まれており、昆布、トマト、チーズ、きのこなどに多く見られます。
- イノシン酸: 動物性の食品に多く含まれており、鰹節、肉、魚などに豊富です。
- グアニル酸: 乾燥したきのこ、特に干しシイタケに多く含まれる成分です。
これらの成分は単独でも旨味を感じさせますが、組み合わせることで相乗効果が生まれ、より強い旨味が感じられるようになります。例えば、昆布(グルタミン酸)と鰹節(イノシン酸)を合わせた出汁は、特に旨味が強く感じられます。
3. 旨味の効果
旨味は、料理に深みを与え、他の味を引き立てる効果があります。以下のような効果があります。
- 味の調和: 旨味は他の味覚と調和しやすく、料理全体のバランスを整えます。
- 満足感の向上: 旨味のある料理は満腹感を促進し、少ない量でも満足感を得られます。
- 塩分の抑制: 旨味が強いと感じる料理は、少ない塩分でも満足感を得やすくなります。
4. 旨味を引き出す調理法
旨味を引き出すためには、適切な調理法や食材の組み合わせが重要です。
- 発酵: 味噌、醤油、チーズ、魚醤などの発酵食品は、旨味成分が豊富です。
- 乾燥: 干し椎茸や鰹節のように、乾燥することで旨味成分が凝縮されます。
- 加熱: トマトや肉をゆっくりと煮込むことで、旨味が引き出されます。
5. 旨味の科学的な背景
近年、旨味は科学的にも広く認められ、グルタミン酸受容体が舌に存在することが証明されています。この受容体が旨味成分と結びつくことで、脳に「旨味」を感じさせる信号が送られます。
6. 世界での旨味の認識
旨味は日本だけでなく、世界中で「UMAMI」として広く知られるようになり、多くのシェフや食品メーカーが旨味を利用した料理や製品を開発しています。
まとめ
旨味は、料理に深みと満足感を与える非常に重要な味覚であり、さまざまな食材や調理法を通じて楽しむことができます。この「第五の味覚」を活用することで、家庭料理でもプロの味を再現することができます。
かなり長くなりましたが、あの3つを入れると旨味が凄いことになる事が理解出来ると思います。
作り方はお湯を沸かす時に各種ひとつまみずつお湯に入れて加熱していくだけです。
注意点としては、味をつけ過ぎてはいけません。
顆粒は塩分が高いため、カップラーメンのタレと合わせた時に味が濃くなりすぎます。
あくまで風味付け。出汁の変わりに使うという気持ちを忘れないで下さい。
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